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【2025年最新版】断熱性能等級の基準とメリット!理由を知って賢く選ぼう

2025.09.29

「断熱性能等級って聞いたことがあるけど、何?」「今の家って全部、断熱性は良いのでは?」

新築住宅を建てるとき、外観や間取りばかりに目がいきがちですが、家の過ごしやすさと光熱費に大きく関わるのが、住宅の断熱性です。

断熱性能が高い家は、夏は涼しく冬は暖かく、一年を通して快適に過ごせるだけでなく、冷暖房にかかるエネルギーを抑えられるため、光熱費も抑えられます。

しかし、「断熱性能等級と聞くと、専門的すぎてよくわからない」という方も多いことでしょう。そこで今回は、断熱性能等級の基準や高める理由、家づくりで注目すべきポイントをわかりやすく解説します。

断熱性能等級とは?

断熱性能等級とは、家の断熱性をわかりやすく段階的に示した基準のことです。正式には「断熱等性能等級」といい、国土交通省が定める住宅品質確保促進法(品確法)に基づいています。

等級は1から7まであり、数字が大きいほど断熱性が高いことを意味します。2025年以降は、新築住宅では等級4以上が必須となりました。

しかし、基準をクリアするだけでなく、将来の住みやすさや光熱費の負担などを考えて、自分たちの住まいに合った断熱性能を選ぶことが大切です。

断熱等級が高い家は、室内温度が安定しやすく、省エネ効果も期待できるため、断熱等級を理解しておきましょう。

断熱性能等級を高める理由

断熱性能等級を高めると、家の暮らしやすさや家計に大きなメリットがあります。主な理由は次の4つです。

  • 室温を一定に保ちやすくなる
  • 電気代やガス代が安くなる
  • 急な温度変化による体への負担が減る
  • 税金の優遇や補助金がもらえる

家を建てたあとに後悔しないためにも、1つずつ見ていきましょう。

室温を一定に保ちやすくなる

断熱性能が高い家は、外の暑さや寒さを室内に伝えにくくするため、一年中快適に過ごせます。たとえば、真夏の暑い日でもエアコンが効きやすく、真冬の寒い日でも部屋の温度が下がりにくいため、冷暖房の効率がアップします。

また、部屋ごとの温度差が少なくなるのも大きなメリットです。「リビングは暖かいのに廊下やトイレが寒い」といった室温差が減り、家のどこにいても心地よく過ごしやすくなります。

さらに、窓の材質、断熱、気密性能等を上げることで結露が発生しにくいため、カビやダニの発生を抑えることにも一役買います。

電気代やガス代が安くなる

断熱性能が高い家は、冷暖房が効率よく働くため、光熱費を抑えることにもつながります。たとえば、夏はエアコンの設定温度を下げなくても涼しく感じられ、冬は暖房の温度を高くしなくても部屋を暖かく保てます。

もちろん、断熱性能を高めるために建築費用はかかりますが、長期的にみればお得になることもあるでしょう。電気代やガス代が上がり続けている今だからこそ、将来の支出を考えると、断熱性能への投資は大きなメリットになるといえます。

急な温度変化による体への負担が減る

断熱性能が高い家は、家の中の温度差を小さくできるため、ヒートショックと呼ばれる危険な現象を防ぐことができます。

ヒートショックとは、たとえば暖かいリビングから寒い脱衣所や浴室に移動したときに起こる、急激な血圧の変化のことです。

特に高齢の方や血圧が高めの方にとっては、冬場の温度差は命に関わることもあるため注意が必要です。断熱性能の高い家なら、リビングだけでなくお風呂場やトイレも暖かく保ちやすいため、家族が安心して暮らせるでしょう。

税金の優遇や補助金がもらえる

断熱性能の高い家を建てると、国や自治体からのさまざまな支援制度を利用できることがあります。たとえば、住宅ローン減税では一般的な住宅より控除額が大きくなり、結果的に多くの税金が戻ってくる可能性も。

また、ZEH住宅や長期優良住宅として認定されれば、建築時に補助金を受け取れる制度もあります。金融機関によっては、住宅ローンの金利優遇が受けられるケースも珍しくありません。

建築コストはかかっても、補助金などをうまく活用できれば、家づくりにかかるトータルコストを軽減できるでしょう。

関連記事:2025年!新築住宅の補助金&減税を賢く活用!建築前に知っておきたいポイント

断熱性能等級を高めるためのポイント

断熱性能を上げるためには、家全体のバランスを考えた工夫が欠かせません。断熱性能等級を上げるためには、次の2つのポイントに注目しましょう。

  • 断熱材の選び方
  • 窓の選び方

効果的に断熱性能を上げるためにも、1つずつ解説します。

断熱材の選び方

断熱性能を等級6、7相当の高さにするためには、断熱材の種類と厚みの選定が重要です。断熱材の性能は「熱伝導率(熱の伝わりにくさ)」と「厚さ」によって決まります。

一般的な住宅では高性能なグラスウールが使われますが、等級7などの高い性能を目指す場合は、断熱性の高い発泡プラスチック系の断熱材を組み合わせて使うケースもあります。

住宅の構造や地域の気候に合わせて、最適な断熱材を選ぶことが、断熱性能を高めるための大切なポイントです。

窓の選び方

家の中で最も熱が出入りしやすい場所は、窓です。そのため、窓の断熱性能を高めることが、家全体の断熱性を向上させるうえでとても効果的です。

昔ながらのアルミサッシは価格が手頃ですが、熱を通しやすく断熱性能はあまり高くありません。対して、樹脂サッシは断熱性に優れ結露もしにくいため、高性能住宅ではよく採用されています。

また、窓ガラスも重要なポイントです。複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気やガスの層があり、外気温の影響を抑えてくれます。さらに断熱性を高めたい場合は、3枚構造のトリプルガラスがおすすめです。

窓の性能を上げることで、冬は部屋が暖かく、夏は涼しく保ちやすくなり、快適さを実感できる住まいがつくれます。

断熱性能や遮音性能の高いサッシについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事:エクセルシャノンのサッシはなぜ選ばれる?高性能の理由とメリットを徹底解説!

住宅制度と断熱性能等級の関係

家づくりでは、断熱性能が一定の基準を満たすと、さまざまな認定制度を利用できます。認定を受けることで、補助金や税金の優遇といったメリットが得られる場合もあります。

代表的な制度や住宅の種類は、以下の3つです。

  • ZEH住宅
  • 低炭素住宅
  • 長期優良住宅
  • GX志向型住宅

自分たちの家づくりに合った選択をするために、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

ZEH住宅(ゼッチ住宅)

ZEH住宅とは、年間で消費するエネルギー量を実質ゼロにすることを目指した住まいのことです。ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(net Zero Energy House)」の略称で、環境に配慮した住宅として国も普及を推進しています。

日常生活では、冷暖房や給湯、照明などを使うため、消費エネルギーをゼロにすることはできません。そこでZEH住宅では、断熱性能を高めてエネルギーの無駄を減らすと同時に、太陽光発電などで電力を生み出すことでバランスを取ります。

ZEH住宅を建てるには、断熱等級5以上を取得する必要があります。省エネと創エネの両立が叶うため、環境にも家計にもやさしい暮らしが実現できるでしょう。

関連記事:ZEH住宅とは?メリット・デメリットについて詳しく解説

長期優良住宅

長期優良住宅は、「長期間にわたって住み続けられるための措置が講じられた住宅」として、国が認定する制度です。長期優良住宅を取得するには、断熱性能等級5以上に加えて、耐震等級や劣化しにくい材料の使用なども求められます。

認定を受けると、住宅ローン減税で普通の住宅よりも多くの税金が戻ってきたり、地震保険料が安くなるなどの経済的メリットがあります。また、フラット35などの住宅ローンでも金利の優遇を受けられるのも魅力です。

維持管理の計画書を作成する必要がありますが、長期的に安心して住み続けられる住宅として、将来の資産価値も期待できるでしょう。

関連記事:長期優良住宅は本当にいらない?向いている人を解説

GX志向型住宅

GX志向型住宅は、地球温暖化対策を重視した新しい住宅制度で、断熱性能等級6以上という高い性能が求められます。ZEH住宅よりもさらに厳しい基準をクリアする必要がありますが、その分、環境への負荷を大幅に削減できる住宅です。

2025年は「子育てグリーン住宅支援事業」などの補助金制度を活用でき、最大160万円の支援を受けられます。

関連記事:補助額最大160万円!GX志向型住宅の補助金の詳細は?

断熱性能等級など住宅の性能は専門家に相談しよう

断熱性能等級は、住み心地や光熱費に大きく影響するため、建築士などプロへの相談が欠かせません。ハウスメーカーや地元工務店なら、地域の気候に合った断熱仕様を提案してくれます。

また、予算に合った仕様の提案や補助金や税制優遇に関する相談も、受け付けてくれるはずです。断熱材は完成後に目に見えない部分だからこそ、性能にしっかりこだわり、納得のいく家づくりを進めてみてください。

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