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家事動線がラクになるアイデア9選!長く住みやすい間取りを選ぶには

2025.11.20

「家事がしやすい家って、どんな間取りだろう?」

「初めての家づくり、何から考えたらいいんだろう?」

新築住宅を検討する際、デザインや設備の新しさに目が行きがちですが、長く快適に暮らすには、毎日の使い勝手を考慮することが大切です。家を建てるときには、家事動線を意識しておけば移動距離が短くなり、時間も体力も節約できます。

そこで今回は、毎日の家事がラクになる間取りのアイデアを、わかりやすくご紹介します。

家事動線とは?間取りを決める前に知っておきたい基礎知識

家事動線とは、料理・洗濯・掃除といった家事をするときに人が移動する経路のことです。

たとえば、次のような動きが家事動線にあたります。

  • 買ってきた食材を玄関から冷蔵庫まで運び、調理して食卓に運ぶまでの動き
  • 洗濯機から物干し場へ運び、取り込んでたたんでクローゼットまで運ぶ動き
  • 掃除用具を出し、各部屋を掃除してゴミを出すまでの動き

家事動線が長かったり複雑だと、同じ家事でも余計な時間と体力を使ってしまいます。逆に、動線が短くシンプルであれば、家事の負担は軽くなります。

そのため、間取りを決めるときには何をどこに置くかだけでなく、どう動くかまで考えておくことが大切です。

料理の家事動線を効率化する間取りのアイデア3つ

毎日の料理をラクにするには、調理や配膳のしやすさといった料理の家事動線を工夫することが大切です。キッチン周りでは、以下の3つに着目しましょう。

  • キッチンとダイニングは近くに配置する
  • パントリーの場所を検討する
  • 玄関からキッチンへつながる動線をつくる

快適なキッチンライフを実現する方法を、1つずつ紹介します。

キッチンとダイニングは近くに配置する

キッチンとダイニングの距離が近いほど、料理の配膳や食後の片付けがグッとしやすくなります。調理台で作ったできたての料理をすぐテーブルに運べて、使い終わったお皿もサッとシンクへ戻せます。

また、対面式キッチンにすれば、家族の顔を見ながら料理ができ、会話も弾みます。さらに、カウンター越しに料理を渡せる設計なら、移動距離がより短くなるでしょう。

パントリーの場所を検討する

パントリーは食材や調理器具をまとめて収納できるスペースのことです。スーパーでまとめ買いした食材や日用品を保管しておける、便利な場所として活用できます。

キッチンのすぐ近くにパントリーがあれば、調理中に必要な調味料を取り出すときにも便利です。また、ホットプレートやたこ焼き器、おせちの重箱など、たまにしか使わない調理器具や食器類の収納場所としても重宝します。

新築住宅にパントリー収納をつけたいと考えている方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

関連記事:家事がラクになる!パントリー収納のメリットと活用法

玄関からキッチンへつながる動線をつくる

玄関からキッチンへ直接つながる動線があると、買い物帰りの荷物運びが格段に使いやすくなります。「買い物帰りに、重いペットボトルをリビングを通って運ぶのが大変」といった悩みも解決します。

ただし、動線が増えると間取りが複雑になることもあるため、家全体のバランスを考えながら計画しましょう。

洗濯がラクになる家事動線の工夫3つ

洗濯物は水分を含むと重くなるため、動線が長いと大きな負担になります。ここでは、洗濯動線を短くする工夫を3つ紹介します。

  • 洗う・干す・たたむを1か所で完結させるランドリールーム
  • 家族の衣類を集約するファミリークローゼット
  • 1階に洗濯物を干せるサンルームやインナーバルコニー

毎日の家事負担を軽くするために、1つずつ見ていきましょう。

洗う・干す・たたむを1か所で完結させるランドリールーム

ランドリールームは、洗濯に関する作業をすべて1か所で行えるスペースです。たとえば、以下のような工夫を取り入れましょう。

  • 洗濯機のすぐ隣に室内干しスペースを作る
  • 洗濯物をたたんだりアイロンがけができるカウンターをつける

洗濯に必要な動作が一部屋で済むことで、家中を行ったり来たりする必要がなくなります。

室内干しスペースがあると、雨の日でも花粉の季節でも、天候を気にせず洗濯できるのも魅力です。

家族の衣類を集約するファミリークローゼット

ファミリークローゼットは、家族全員の衣類を1か所にまとめて収納するスペースのことです。

寝室や子ども部屋にクローゼットを分散させるのではなく、ファミリークローゼットがあればまとめてしまえます。

プライバシーが気になる場合は、スペースを区切ったり下着類だけは別に収納したりするなどの工夫を取り入れるのがポイントです。

1階に洗濯物を干せるサンルームやインナーバルコニー

2階建ての住宅では、1階で洗濯して2階のベランダで干すというパターンが一般的ですが、毎日重い洗濯物を持って階段を上るのは負担になりがちです。

洗濯動線を見直す工夫の1つは、1階で洗濯から乾燥まで完結させる方法です。1階の南側にサンルームやインナーバルコニーを設置したり、ランドリールームで室内干しをすれば、階段の上り下りをする必要がありません。

また、2階に洗濯機を設置して、洗濯から干すまでを2階で済ませる方法もあります。ベランダのすぐそばにランドリールームを配置すれば、洗濯後にすぐに干せて効率的です。

どちらのパターンが合っているかは、ご家族のライフスタイルや敷地の条件によって変わります。建築士などプロに相談しながら、負担が少ない方法を見つけましょう。

掃除動線をスムーズにする設計のポイント3つ

掃除のしやすさも、長く快適に住むためには重要です。

  • 各フロアに掃除用具の収納場所を
  • ロボット掃除機を使うなら段差を減らす
  • 回遊動線で片付けと掃除をしやすくする

清潔で快適な住環境を保つためにも、1つずつ見ていきましょう。

各フロアに掃除用具の収納場所を

階段下や廊下の一角に小さな収納スペースを作っておけば、各フロアで掃除機を使えます。掃除機を出すのにわざわざ階段を上り下りする手間がなくなるため、ちょっと汚れが気になるときにすぐ掃除ができます。

収納スペースにコンセントも設置しておくと、充電式の掃除機を保管するのに便利です。

ロボット掃除機を使うなら段差を減らす

最近は、ロボット掃除機を使うご家庭も増えています。せっかくロボット掃除機を使うなら、家中をスムーズに動けるようにしておくことが大切です。

バリアフリー設計にして段差を減らすと、ロボット掃除機が移動できる範囲は広がります。たとえば、以下のようなポイントを押さえましょう。

  • 床材の境目をフラットにする
  • ドアの敷居もできるだけ低くする
  • 家具の下はロボット掃除機が入れる高さを確保する

段差を減らすことは、将来ご自身やご家族が高齢になったときの安全性向上にもつながります。

回遊動線で片付けと掃除をしやすくする

回遊動線とは、家の中をぐるりと回れる動線のことです。たとえば、キッチンからパントリー、洗面所、リビングへと一周できる間取りにすれば、料理をしながら洗濯物を取り込んだり、掃除をしながら各部屋を効率よく回れます。

家事動線の設計で失敗しないための注意点

家事動線を考える際には、効率だけでなく他の要素とのバランスも大切です。

  • 家族の生活リズムにあった動線にする
  • 来客時のプライバシーを考慮する
  • ライフステージの変化に対応できる間取りにする

後悔しない家づくりのためにも、1つずつ見ていきましょう。

家族の生活リズムにあった動線にする

家事動線を考慮するときには、家族の生活動線との兼ね合いを重視しましょう。たとえば、朝の忙しい時間帯に洗面所やキッチンに家族が集まると、渋滞が起きかねません。

家族の生活リズムを考慮して、洗面所を2か所設けたり、キッチンの通路幅を広めに取ったりするなどの工夫が必要です。

また、リビングへの動線と家事動線が重ならないようにすることで、家族がリラックスする空間と家事スペースを分けられます。間取りを決めるときには、家族それぞれの朝の準備や帰宅後の動きをシミュレーションしてみましょう。

来客時のプライバシーを考慮する

家事動線を効率化すると、生活感のある部分が来客から見えやすくなることがあります。たとえば、玄関からキッチンへの動線を作ると、来客時に洗い物や調理中の様子が見えてしまうこともあります。

そのため、玄関からリビングへ向かう動線と家事動線を分けたり、パントリーやランドリールームに扉をつけておくのもおすすめです。

ライフステージの変化に対応できる間取りにする

家族構成やライフスタイルは長年住んでいると変わってくるため、変化に対応できる柔軟性を持たせておくことも、家事動線の設計では重要です。

子どもが小さい頃は家族全員で食事をしていたとしても、部活や塾、夜勤や早朝出勤などで食事の時間がずれてくることもあるでしょう。

調理・配膳・片付けのタイミングが数回に分かれることもあるため、キッチンとダイニングの距離を短くし、温め直しや軽い調理がしやすいようにしておくと負担を減らせます。

家族が自分で片付けしやすいよう、食器の戻し場所をテーブル側から手の届く位置にまとめる工夫も有効です。

家事動線がラクな間取りは建築会社に相談しよう

家事動線を考えた間取りは、暮らしやすい毎日を過ごすには欠かせません。とはいえ、効率だけを優先すると、くつろぎにくくなってしまうこともあります。新築住宅の間取りは、家族構成やライフスタイル、敷地条件など、さまざまなものを考慮しながら計画する必要があるため、知識と経験が必要です。建築会社に相談して、あなたと家族にとってベストな家事動線の間取りをつくりましょう。

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