
「夢のマイホームを建てるときには、家族みんながのびのび過ごせる空間をつくりたい」と思うことはありませんか。
家づくりを検討している人たちの中で、家にいながら自然を感じたり、気軽に外遊びを楽しめる「アウトドアリビング」が注目を集めています。しかし、具体的にどういったものがアウトドアリビングなのかよく分からない人も多いかもしれません。
そこで今回は、アウトドアリビングの魅力や実例、後悔しないためのポイントまで詳しくご紹介します。
アウトドアリビングとは?

アウトドアリビングとは、リビングとつながるようにテラスや中庭などを設け、屋外にもう一つの空間をつくる間取りのスタイルです。
屋外でありながら、家族が自由に過ごせる「第2のリビング」として活用できます。屋外空間が屋内とつながることで、より開放的に感じられるという効果もあります。
家族が集まるリビングやダイニングの延長、2階の階段ホールの外側など、使い方やライフスタイルにあわせた位置に設置することが可能です。
アウトドアリビングの魅力

アウトドアリビングには、自宅で屋外気分が味わえたり、外からの視線を気にせずに使える、子どもが自由に遊べるなどのメリットがあります。具体的な魅力を、詳しく見ていきましょう。
自宅で屋外気分を味わえる
アウトドアリビングの一番の魅力は、自宅にいながら気軽に屋外にいるような気分を味わえることです。屋外ならではの開放感に包まれながら、バーベキューやプール、キャンプなど、家族や友人と楽しむ時間が日常の中に自然と生まれます。
在宅勤務が増えた今、仕事の合間に外の空気を感じてリフレッシュできる場としても活躍しています。わざわざ外に出かけなくても、自宅で非日常を楽しめる点が、人気の理由です。
外からの視線を気にせずに使える
アウトドアリビングは、外からの視線を遮る工夫を取り入れることで、まるで屋内のようにくつろげるプライベート空間になります。
フェンスや塀、植栽などを活用すれば、人目を気にせず家族だけの時間を満喫できます。たとえば休日の朝にパジャマのまま外で朝食をとったり、家事の合間にラフな服装で読書をしたりと、気取らずに過ごせるのが魅力です。
日常の延長として自然を感じながら、プライベートな時間を手軽に味わえるのがアウトドアリビングの大きなメリットです。
子どもが自由に遊べる
アウトドアリビングは自宅の敷地内に作るため、子どもが自由に遊べる安心・安全なスペースです。道路や不審者などの外部の危険から距離を保てるため、見守りながらのびのびと遊ばせることができます。
忙しい日でもわざわざ公園に出かける必要がなく、自宅で気軽に外遊びができるのもメリットです。また、ペットを飼っている方にもアウトドアリビングは人気があります。
たとえばリードを外して自由に走り回れるスペースにしたり、日なたでのんびりお昼寝できる場所を設けたりと、ペットの性格や習慣に合わせた使い方が可能です。体をしっかり動かすことで、子どもやペットのストレス発散にもつながるでしょう。 アウトドアリビングは、家族みんなが安心して過ごせる空間です。
アウトドアリビングの施工事例
アウトドアリビングを採用するか迷ったときには、実際に建てられた住宅を参考にするのがおすすめです。ここでは、大工産で建てた注文住宅の中から、アウトドアリビングの事例を紹介していきます。
子どもの遊び場にもなるウッドデッキ

床一面にウッドデッキを設けたアウトドアリビングの事例です。壁を高くすることで、周囲からの視線をしっかりカットし、家族だけのプライベート空間を実現しています。
写真のように小さなお子さんが裸足で走り回っても安心です。使い方は自由自在で、縄跳びの練習やシャボン玉遊びもできるでしょう。天気の良い日は、椅子や机を出して、読書や日向ぼっこをするのにもぴったり。
自宅で気軽にお出かけしたような気分を楽しめるのが、アウトドアリビングの大きな魅力です。
木の温もりと光に包まれるアウトドアリビング

こちらは、リビングとつながる位置に設けられたアウトドアリビングの事例です。十分な広さがあるため、ダイニングテーブルを置いて外で食事をすることもできます。
勉強やテレワークの場としても活用できるほか、お友達を招いてバーベキューを楽しむこともできます。急に雨が降っても、すぐにリビングに避難できるので安心です。

冬はやわらかな日差しに包まれて心地よく、寒くなったら屋内からすぐにブランケットを持っていけます。家の中と外をゆるやかにつなぐアウトドアリビングは、我が家だけの特別なプライベート空間です。
アウトドアリビングで後悔しないためのポイント

アウトドアリビングを採用して後悔しないためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- メンテナンス費用を見込んでおく
- 家具を置く場合は屋外用を選ぶ
- プライバシーへの配慮をする
それぞれのポイントを、詳しく解説していきます。
メンテナンス費用を見込んでおく
アウトドアリビングに設置するウッドデッキは、素材によってメンテナンスの手間が大きく変わります。
天然木のウッドデッキは見た目の風合いが魅力的ですが、風雨や紫外線の影響を受けやすい点は理解しておかなければなりません。防水塗料の塗り直しや防腐処理を年に1〜2回行うのが理想とされています。
一方で、樹脂木(人工木)であれば、腐食や色あせに強く、定期的な塗装や防腐処理は必要ないため、お手入れの負担を軽減できます。
また、ウッドデッキは排水の出口が詰まると雨水があふれる原因になるため、定期的な掃除は欠かせません。長く快適に使うためには、使用する素材ごとの特徴を理解し、維持管理の手間や費用を見据えて計画を立てることが大切です。
家具を置く場合は屋外用を選ぶ
アウトドアリビングに家具を置く際は、屋外に適した素材・構造のものを選ぶことが重要です。持ち運びやすいキャンプ用品などは、機能性と安全性の面でおすすめです。また、
耐久性に優れたアルミ製や防水加工された家具を選ぶと、雨風による劣化を防げます。見た目は木目調でも、実際は軽くてサビにくい素材を使った家具など、屋外用の工夫が凝らされた商品も多く登場しています。
また、デザイン性も大切な要素の1つです。室内のインテリアと統一感のある色合いやテイストを選ぶと、空間全体の雰囲気が調和し、より快適な時間を過ごせます。機能・耐久性・デザインの3つをバランスよく考えて選びましょう。
プライバシーへの配慮をする
アウトドアリビングは屋外にあるため、周囲の視線への配慮が欠かせません。プライバシーが確保されていないと、せっかくのくつろぎ空間も落ち着かず、アウトドアリビングを使わなくなってしまう恐れがあります。
1階の場合は、隣家や道路からの視線を遮るために、生垣やフェンス、目隠しパネルなどを設置するのが有効です。高さや素材を工夫して、圧迫感を与えずに快適な空間を作ることができます。
2階に設置する場合は、バルコニーの手すりを高くするなどして視線をコントロールするのも方法の1つです。また、グリーンカーテンや植栽を活用すれば、ナチュラルな雰囲気で視線を遮ることもできます。
家族だけで過ごすプライベートな空間をつくるためには、プライバシー対策を設計段階から取り入れましょう。
アウトドアリビングのある家を計画しよう

アウトドアリビングは、家の中と外をつなぎ、暮らしに開放感とゆとりをもたらしてくれる空間です。天気のいい日は外で食事を楽しんだり、子どもやペットと遊んだり、夜には星を眺めながらくつろぐことも。
ちょっとした非日常を毎日の生活の中に取り入れられるのが、一番の魅力といえるでしょう。ただし快適に使うためには、プライバシーやメンテナンスへの配慮も必要です。理想のアウトドアリビングを実現するためには、建築会社に相談しましょう。
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